2009年6月21日日曜日

おとなり


麻生久美子が好きなので見た映画でしたが、岡田准一のかっこよさは特筆ものでした。見ていて一番の関心事は、この二人は最後まで顔を合わすことなく終わるのかということ。結局最後まで知りあうことなく離れ離れになってしまうのか、最後の最後で「出会い」が待っているのか。期待したり、がっかりしたり、最後までハラハラしました。いい人そうだったコンビニの男(岡田義徳)は実は小説のネタの為に麻生久美子に近づいてきただけだったというのは意外だった。実は二人が同級生だったというのは、麻生久美子が洗濯物を干しながら歌う「風をあつめて」について、岡田准一が「中学の時合唱されられた」と語るシーンで、伏線が張られていたんだな。最後のシーンはほんとにじれったくて。岡田准一がアパートに戻ってくると、誰もいないはずの隣の部屋から「風をあつめて」が聞こえてくる。麻生久美子が部屋の中にいるのはわかっているのに、すぐにノックしたり、呼び鈴を鳴らしたりしない。そのかわり、鍵のチェーンの音をたてる。その音を聞いた麻生久美子もすぐドアを開けることなく、ゴロゴロしながら歌ってる。やっと岡田准一がノックして、返事を待たずにドアを開ける。ここで終わりなんだけど、そのときの二人の微笑が好きだった。エンドロールでフランスで習った料理を麻生久美子が作るのを岡田准一が横でいろいろ話しかける「会話」が聞こえる。それぞれ外国から帰ってから付き合っているんだなということがわかるんだけど、あそこもよかった。

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